巷の話題に首を突っ込んでいく
これから書く内容は先人達の知見から多大に影響を受けております
同じようなものを見たことあるとか、パクリじゃねえかと思われるかもしれませんがご容赦ください
キルターンとは
ここではキルターンをダイレクトアタックを決めるターンまたは、エクストラウィンやライブラリアウトで勝つターンまたは、相手を逆転不可能な状況に追い込むターンと定義しましょう
このキルターンの速い遅いは勝敗に直結します
極端な例としてブレイズクロー40枚のデッキと鬼丸「覇」40枚のデッキを戦わせたらどちらが勝つでしょうか
当然ブレイズクロー40枚のデッキが勝つでしょう
ブレイズクローのキルターンは4ターン、鬼丸「覇」のキルターンは10ターンで覆りようがありません
なので鬼丸「覇」側はキルターンを覆すためのカードを採用するわけです
このキルターンを覆すためのカードを、広義のメタカードとここでは呼びましょう
広義のメタカードには大きく2種類存在します
マナ加速やコスト軽減などの自分のキルターンを速めるカードと、除去やハンデスやSトリガーや踏み倒しメタなどの相手のキルターンを遅らせるカードです
というわけで鬼丸「覇」側はキルターンを覆すために、フェアリーライフ20枚、地獄スクラッパー19枚、鬼丸「覇」1枚のデッキになりました
これでブレイズクロー40枚のデッキに勝てるでしょうか
先程は勝率0%でしたからそれよりは勝てる確率は上がりましたが、あまり勝てないと思います
1枚しかない鬼丸「覇」を引かなければなりませんし、ライフでマナに落ちたりデッキボトムにいたりしたら勝ち目がなくなります
このようにメタカードを入れ過ぎて自分の動き(この場合は鬼丸「覇」を出して勝つ)を減らし過ぎると強いデッキにはなりません
鬼丸「覇」を出す再現性を上げる必要です
再現性とは
同じキルターンでも100回中50回できるものと100回中10回しかできないものでは、デッキの強さが変わってきます
この場合100回中50回は再現性が高く、100回中10回は再現性が低いです
再現性が高い方が同じ動きをする可能性が高い、つまり事故が少なく安定するわけです
再現性を高めるにはドローやサーチするカードを積むまたは、同じ役割のカードを積んで総数を増やすことなどがあります(鬼丸「覇」と同じ役割のカードはモルト「王」辺りでしょうか)
最強のデッキ
ここまでキルターンと再現性の話をしてきましたが、最強のデッキの条件とは何でしょうか
それは
キルターンが速い+再現性が高い
ことです
それはどのようなデッキでしょうか
もともとのキルターンが速いまたはマナ加速などでキルターンを速め、ドローやサーチを積み、同じ役割のカードを複数種積んで再現性を高める…
こう考えると相手のキルターンを遅らせるカード(狭義のメタカード)は入っていませんね
最強のデッキには狭義のメタカードは必要ないのです
自分の動きだけで勝ててしまいますからね
さらに狭義のメタカードには相手依存という弱点があります
呪文主体のデッキには除去や踏み倒しメタは効きませんし、攻撃してこないデッキにはSトリガーは腐ります
じゃあ、キルターンが速く再現性が高いデッキ、つまりアグロデッキは全部最強になるじゃんと思われますがそうならないのは、相手のメタカードによってキルターンが覆りやすいからです
つまり真の最強デッキとは
キルターンが速い+再現性が高い+キルターンが覆りにくい
ということです
デッキタイプでいうと昔は猿ループ、今だとオカルトアンダケインが該当すると思います
このようなデッキには受け札は入っていませんよね
つまりそういうことです
ただ、真の最強デッキが勝率100%というわけではなく、それらに刺さるメタカードも存在しますし、同速度以上のアグロをぶつければ勝てないこともないです
受け札0の条件
最強デッキであること以外にも受け札0の構築を許容できる場合があります
- デッキコンセプトとしてアグロに強い(ダムドやデスザークなど)
- 受け札を入れることで速度または再現性が著しく失われてデッキの強みを消してしまう場合(赤単e-Sportsなど)
- 環境上に自分の使うデッキよりキルターンが速いデッキが存在しない場合
思いついたのはこのくらいですかね
まとめ
基本的には受け札などのメタカードを使ってキルターンを相対的に速めるが、自分の動きだけで勝ててしまう場合やコンセプトとしてアグロに強い場合は受け0の構築は許容できるし、そうした方がデッキとして強くなる場合がある